第1話 生徒会長

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視線を感じて振り向けば、彩香さんが僕を見ている。 ――そういえば、間違えて彼女に告白してしまったんだ。 ……気まずい。 思い出したら、すごく気まずくなった。 「ねえ」 そんな僕に彩香さんが話しかけてくる。 明香先輩は疑問符を頭に浮かべ、僕と妹を交互に見比べた。 「私、あなたと付き合ってあげてもいいわ」 彩香さんの口から、爆弾発言が投下される。 いや、先に告白したのは僕の方なのだけれど、あれは人違いで……。 「あやかー!?」 彩香さんの発言を聞き、僕以上にオロオロしたのは明香先輩だった。 妹の名前を叫び、首を大きく左右に振って抗議する。 よく分からない光景だった。
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