第1話 生徒会長

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――割り込んでまで妹の彩香の邪魔をしたいのか……。 僕の明香先輩への好感度が下がっていく。 イメージダウンもいいところだった。 けれど、本人はそれに全く気づいていない。 にこにこと笑って僕の手をブンブン振っている。 「さぁ、帰るわよ」 彩香がそんな姉を見て声をかける。 特に気を悪くした様子がないのは、明香先輩の対応に慣れているからなんだろうと思う。 「待って、彩香。置いてかないでー!」 歩きだした妹を追って走り出す先輩。 途中で振り返ると僕を見た。 「ソラ君、明日の放課後、生徒会室(ここ)で待ってます! 来てくださいねー!」 そう言い残し、明香先輩は彩香と共に帰っていく。 部屋には僕一人が残された。
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