21人が本棚に入れています
本棚に追加
プロローグ 幼い日の初恋
まだ幼かった頃の初恋を思い出す。
思い出すと言っても、うろ覚えでほとんど覚えていない。
十年以上前の、幼少の記憶。
物心つくかつかないか、そんな時分の記憶なのだから霞がかってしまっている。
それでも覚えているのは、入院中の病院で出会ったということと、幼さの中にも大人びているところがあったこと。
そして、笑顔だった。
高校生になった僕は、生徒会長を務める先輩に憧れと恋心を抱く。
それはどこか懐かしくて、この気持ちを伝えるため、彼女を探すことにした。
.
最初のコメントを投稿しよう!