第2話 七不思議のうわさ

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第2話 七不思議のうわさ

僕の両親は海外赴任で長期不在。 水守姉妹の父は大阪に単身赴任中で、母は難病のため横浜の大学病院に長期入院している。 そんな僕らが集まって食事をするようになったのは中学に入ってからだ。 誰もいない家で一人で食べるより、夏世や夜深と一緒に食べた方がいい。 「今日は何が食べたい?」 「からあげー!!」 僕が聞くと夏世が即答する。 ちらりと夜深を見ると、彼女も頷いてくれた。 だいたい、夏世の気分で献立が決まる。 そしてご飯を作るのは僕だ。 小学校の頃からほとんど家にいない両親のお陰で、自炊することを覚えた。 僕の料理の腕はまあ、普通だろう。 ちなみに、夏世も夜深も料理は不得意だ。 夏世は学校の調理実習でカレーを爆発させた過去を持っているくらいだし、夜深も味付け音痴で見た目より凄いものが出来上がる。
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