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アキ1
アキは学習机の椅子に座って読んでいたノートを閉じると部屋を出て1階へ降りていく。
「アキ、夕飯何食べたい?」
「うーん……今日は私の好きなクリームシチューがいいな。」
「わかったよ。
ちょっと時間かかるから待っててね。」
「はーい。
あ、お母さん、明日は魚がいい。」
「わかった。
明日スーパーでいいようなの見てくるよ。」
アキはソファに座って録画してあったドラマを見始める。
用意ができたクリームシチューを食べると、
「ちょっとコンビニ行ってくる。」
と言って一度部屋に戻って着替えてから外へ出る。
コンビニまでは歩いて15分。
秋の気持ちいい風が吹き抜ける中を月を眺めながら歩いた。
時間は23:30。
若い女性が出歩くには少し物騒な時間帯だけど、アキはいつも夜遅くに出歩く。
本当はアパレルショップとか本屋とか、もっと行きたいところはたくさんあるけれど、夜遅くまで開いているお店はほとんどない。
だから買い物はいつもネット注文かコンビニだ。
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