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*友達って何
僕には、中学の入学式から仲良くしている友達が居た。その男子に対して、自ら悩みを打ち明けたり話を聞いてもらうくらいに信用していたみたいだ。
知らず知らずのうちに仲良い友達と、相手も思ってくれたんじゃないかと期待している。
なのにーーー
「今日、暇か? 暇だったら一緒に遊びたい」
「いいの?! 遊びたい!」
「よし、今日の放課後に遊び行こうぜ」
久し振りの友達から遊びに誘われ、断る理由もなかった。授業中も時計をチラチラと眺めては、放課後になるまで思いを馳せる。
「すまん、遊ぶの六時まででいいか?」
ホームルームが終わると、僕が話し掛ける前に、友達は声を掛けてきた。
「な、なんで?」
急な時間の短縮に、何かあったのだろうかと心配になった。
「他に誘われてさ、お前を誘う前だったし、アイツらの返事がなかったから・・・・・・すまん」
「そっか」
他の奴に誘われたからって理由で、両方を選んでるし別に僕じゃないと駄目だった訳じゃなかった。
何だか寂しく感じた。
ーーー
作者です。BL小説のリハビリとして書きました。「*」が付いてるのはリビング用だと思って下さいませ。
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