破かれた最後のページ

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「今日も図書室ですか? 結子さん」 お弁当を食べ終えると、沙和がいつものように聞いてきた。 「まぁ、うん」 短く返すと、沙和はしたり顔をする。 「何?」 「いーえ、今日はなんだかいつもより急いでる気がして。何かあった?」 沙和は、変なところで鋭い。私は朝から、戸崎くんに昨日のラジオのことを聞きに行きたくてうずうずしていた。 「何もないけど……じゃ、行ってくるね」
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