3ー4

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「で、翔はこれからどうしたい? ……大丈夫、俺以外誰も見てないから。他人に見られたら恥ずかしくて死にたくなるようなこと、やろうよ」 「それってつまり……セックス?」 「直球すぎるだろ。でも、まあ……俺、いつまでも裸で抱き合ってんの、つらい」  一度抜いたにも関わらず、俺のものは熱く固くそそりたっていた。南波のも、俺ほどではないにしても、熱を取り戻しつつある。  すると、南波は神妙な顔をして話し出した。 「たださ、問題は……どっちがどっちをやるか? ってところなんだけど。啓介は、どっちがいい?」 「えっ、いきなり!?」  妙なぼやかし方をしているから一瞬わからなかったが、どうやら南波は挿入を伴うセックスをしたいらしい。俺としては舐め合ったり、弄り合ったりするバニラなやつを想像していたから、ちょっとびっくりしてしまった。 「え、なにかおかしいこと言った? 男同士でも、アナル使えばできるんだろ? ネットにはそう書いてあったんだけど……」 「いや確かにそうなんだけど! でも、色々準備とかいるし……せめて、ローションがないとできねえよ」 「それは買ってある。ちゃんとアマゾンで高評価だったやつを」  意外と高かった、と得意げに笑う彼。めっちゃヤる気じゃん。 「で、でも……! その……男の中って、女と違ってすぐに感じるようにはならないって……えっと、開発とかが必要だと……」 「うーん、そうなの? まあ啓介が怖いんなら、俺が挿れられる方で」 「いやそれはダメだって! 意外と変な感じだから、尻弄るのって! 絶対ビミョーな雰囲気で終わっちゃうから、だから挿入は無しで」 「へえ……?」  南波は俺の上に乗ったまま、ギラついた目を向けた。 「もしかして、啓介、自分でお尻弄ったことあるんだ?」 「うっ……!!」  やばい。墓穴を掘ってしまった。  ……いや、このままだと、どう考えても俺が掘られる流れに。とか、くだらないことを考えているうちに、南波の手がさわさわと俺の尻を撫で始めた。 「うん、その反応だとやっぱあるよね? でも啓介は不器用だから、気持ち良くなる前にビビってやめちゃったんじゃない?」 「……」  図星すぎて、否定すらできない。  男同士のセックスに憧れて、なんとなく後ろを開発しようと思った俺は、その辺にあった油を使って指の挿入を試みた。しかし、実際は異物感が気持ち悪い、というか自然の理に反したことをやっているような感じが怖すぎてやめてしまった。前立腺がどこかも、さっぱりわからなかった。 「啓介、その分乳首弄ってたんでしょ。ほんっと可愛いな」 「ひゃん……!」  突然、右の乳首を指で弾かれて、俺は裏返った声を上げた。南波は面白そうに俺の顔を覗き込み、舌舐めずりをする。
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