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喜州根黒寺より 十名の僧兵たちが 神州目指して 出立
僧兵達は 大居坊の命令一下 皆 雲水の姿ではなく なんと
山伏の格好をしています これは 根黒忍法僧達の頭 根黒 厳鐘院の命に寄って 根黒寺の僧兵が 神州などを練り歩くのを嫌ったためでした
神州 狭羽湖畔 北の船着き場へと 到着した彼らは 三方に別れて 一隊三名づつ 覇力坊の倒されたと言う川沿いを 進んで行きます
そして一人 大居坊のみ 先を急ぎ 黒縄坊のいる場所へと やって来ました
「黒縄坊殿 お頭 厳鐘院様より 厳命です 必ず 印西の小僧捕まえろとのことです 千本坊 覇力坊の倒されたことに かなりお頭は 怒っておりました。」
「なるほどのぉ お頭も 焦っているようだな しかし わしらも 遊んでいるわけではないしのぉ どぉも 印西の小僧に助っ人が付いたようだ。そこで お主らを呼んだのだが 流石 大居坊よ もう探索に向かわせたようだな 」
「はい 忍び相手ならば 拙速をもってあたらねばと思いましてねえ さて ここまでの川沿い もうじき 残り九名の僧兵達が 探索続けながら 到着しましょう したらば あとは 黒縄様にお引き渡しいたしますので お使いくだされ」
「ほぉ そうかぁ で お主 大居坊はどうするのじゃ?」
「はい 私は お頭より 密命を帯びておりまして 再び 喜州へと戻り また他の地へ向かいます」
「では お頭によろしく伝えておいてくれ なんとしても 小僧を確保して戻るとな」
と聞くや 大居坊 再び 急いで 喜州 根黒寺へと戻って行きました
さて その頃 太郎丸達は
無論 川沿いを離れていましたが 敢えて 今度は街道筋を 急いで進んでいました
「あの坊主達も まさか 堂々と街道筋を突っ走ってるなんて思わんだろうなあ」
「ったく 太郎さをさぁ 相手にしてるあいつら 悩んでるだろうねえ あはは 」とこふゆの笑い声が 響いているくらい
街道は 今 かなりの人数の人々が往来しています
「白昼堂々 この往来で 我々を追うってのも大変でしょうね 助かります 太郎丸さんのこの決断とか。。。。。」
三名は 商人のような姿で 街道を今 進んでいました。
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