第二章 山窩の太郎丸とこふゆ夫婦

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第二章 山窩の太郎丸とこふゆ夫婦

左手に 根黒忍法僧 千本坊の忍法「針千本」受けた 太郎丸 先程までは 普通に歩いて会話していたが 急に 左手に痺れを覚え 「おいおい なんかおかしいぜ 目玉がぐるぐるしやがる こふゆ 酒くれ」と 言う太郎丸に 甲斐甲斐しく 接していた 狩人姿の麗人 こふゆ 「何馬鹿言ってるかぁ ほれ 薬飲みや 」と また背中に背負ってる皮の小物入れより 粉末の薬を取り出して 太郎丸に飲ませるも ついに 彼は ガタガタと震えだしてしまいます 「どこか 休めるところありませんか 私が対処しますから」 「ええ 君 太郎丸さぁ 助けてくれるんけぇ? んなら すぐ近くに塒にしてる洞穴あるけ そこまで 歩けるか? 太郎丸?」 「こんなん なんでもねえや 酒飲んで寝ちまえば 治るべ」 「私が必ず治しますから 」と御堂護少年とこふゆの二人 大柄な太郎丸を左右から抱えて 洞穴へと 太郎丸を運び込みました 彼を横にしては 今一度 左手に傷を消毒しようとする こふゆを留めて 御堂護少年 両手の人差し指で  印を結ぶや「忍法無間の眸」と叫びます ピカー~! 薄暗い 穴の中側一瞬 眩しくなるほど 黄金色に光を 彼 御堂護少年の両眼から 放たれています
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