永久(とこしえ)なる日常は

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「つまらん仕事の後でも月はキレイってか」 鼻からニャンコが飛び出して~ ワンコとパンコをかき混ぜた~ おサルはムキッと笑ったよ~~ ララララララ~~ラララ~~~  僕は気分がいいと、子供の頃に流行ったお気に入りのCMソングを口ずさむのだ。  歌詞の意味なんて知らない。けれど、既にこのリズムは体にしっくりと馴染んでしまっているので、無意識に口から出てしまうのだから仕方ない。 「あ~あと30分もすれば25歳か・・やっべぇな俺」  どう足掻いてもやってくる誕生日を控え、20代半ばで未だバイト生活の境遇を嘆いた。 「おんっ?」  と、眼前に見えるマンションに少し違和感を感じた。  自転車を止め目を凝らすと、さっきから月の真下で照らされているマンションの屋上に人影が動いている。 「なんだ、人か」  ほっと胸を撫でおろそうとした時、違和感が手を止めさせた。
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