「吸血鬼」

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「吸血鬼」

本当にね。 本当に、時々なの。 自分が 恐ろしくなる。 胸に溜まった 熱くて 膨らんでいく何かが 音を立てて溢れてしまいそうになる。 その時 私は 君を一気に傷つけて 壊してしまうんじゃないのかって 不安になる。 そんな不安がよぎるから 私は 何とか その何かを 胸に封じ込めることが できているのかもしれない。
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