アマルテアから来た山田花子です！

あいたいの気持ち

　大学と言う所は誰でも出入りができる。
　同じような年齢なら尚、怪しまれない。
　そんな訳で昨日出会った自称宇宙人の山田は俺の大学で普通に講義を一緒に受けている。流石に隣とか親しげにしてたりとかすると俺の友人に怪しまれるから、山田には接触してこないよう言ってある。
　チラッと彼女を見ると、真剣に教授の方を向きノートを取っている。
　講義中意識が逸れる俺より真剣かも。
　俺も真面目にノート取ろ。
　…講義を真面目に聞いていると時間の経つのが長く感じるなぁ。まだ終わらないのかよ。
　もう一度彼女を見る。
　やはり真剣に聞いてるみたいだ。
　結局この講義が終わるまでの間に何度か彼女を盗み見たけど、一度も視線は合わなかった。