三花 七月七日

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 でも、そんなことは気にならない。  七年前から一度も会ってない。  どこにいるかも、何をしているかもわからなかった。電話も手紙も一度もなくて、忘れもしない夏休み最後の日から、その存在を感じられたことは一度もなかった。  そのお姉ちゃんが目の前にいる。  三花が知る姿のままで。  まるで時が止まったように、高校生のまま目の前にいる。 「うそっ……三花なの……? 嘘でしょ……?」  女は目を見開いて、今にも途切れそうな声で囁いた。もう他のクラスメイトなんて視界にも入らず、三花だけを見ていてそれだけで確信できた。 「そうだよっお姉ちゃん! 今まで、どこにいたの……? 何で、昔のままなのっ……?」  聞いた瞬間、二葉の目から涙が溢れた。
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