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「これはね、『ナノカさんのおまじない』なんかじゃなくて『ナノカさんののろい。』七日以内にナノカさんの大切な物を見つけないと、全員殺される」
「いやっ……」
「嘘でしょっ」
小さな悲鳴をあげる女子生徒に、二葉は首を横に振ることで答えた。
「本当。二年前、女子高校生十人が亡くなる事件が起きなかった?」
「そ、そういえば……変死体で見つかって、あれ、まだ犯人つかまってないよな?」
「切り傷ばかりで見つかったやつだよね……? すごく騒がれたやつ……」
「それから四年前には中学生二十四人が亡くなる事件、あったでしょう?」
「理科室のガス爆発だろ?」
「あれって、中学生が遊んでて起きた事故じゃないのか!?」
今度は昌平と透が答える。そして。
「それから七年前、高校の一クラスが、一人を除いて全員亡くなる事件があったでしょ?」
「狂った女子高生がクラスメイト全員殺したってやつだろ!」
卓哉がそう言った瞬間、三花の体は大きく跳ねた。
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