贈り物(元犬)

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再び俊介サイド 「しろ、一緒にシャワーを浴びよう!」 目の前の男は俺を『しろ』と呼びシャワーに誘う。 一緒に??いやいやいやいや、無い、それは無い。 その上、結構酔ってるようだし 「酔ってる よ ね ?滑ったりしたら危ないし、明日、そう!明日の朝にした方が…いいんじゃ…ない かな?」  両手を前に突き出し宥めるように動かしながら、恐る恐る提案すると 「しろ、僕の事心配してくれるの?ありがとう」 そう言いながらまた鼻をすする。 「そうだね、シャワーは朝浴びようね、じゃ、もう遅いし寝ようね」 むんずと手首を掴まれた俺はまたもや手を引かれて歩かされた。  男は着ているものを全て脱いでベッドに入り、布団をめくり上げると、笑顔でポンポンとベッドを軽く叩いて横に来いと誘う。 ーえ?え?何?何?無理、無理ムリムリー 顔の前で手を振り拒絶して見せても、 「なんだよ、遠慮しなくていいんだからな、あ、そうか着てるのが邪魔なんだな」 そう言って酔ってるくせにやけに手慣れた感じで手際良く全部脱がされ、俺はあっという間に全裸にむかれた。 俺をぐいっとベッドにひっぱり入れる。 意に反して男の横に。ぽすんとおさまってしまった。 「しろ、お帰り」 そう俺に抱きつき頬擦りして 「おやすみ、いい夢みてね」 あばよ!と続けたくなるような事を言ったかと思うとすぐに寝おちてしまった。  寝た…寝てしまった… と、取り敢えず良かった。この男も全裸睡眠派なだけなんだな。  裸でベッドなんて、てっきり何かはじまってしまうのかと思ってしまった。    なんだか色々疲れてしまい、その上布団の温もりが心地よくて、起き上がるのも面倒になる。結局俺もそのまま目を閉じてしまった。  全く見も知らぬ男同士はこうして同じベッドでしかも全裸で眠る事となった。
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