頑張ったね

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頑張ったね

「お迎えに参りました」 「ああ、すみません、急に出て来て、でもなにも怖がられることはございません」 「はい、そのとおり私は死神ですが、ただのお迎えです」 「え?今から地獄か?いえ、十王が出された結果次第ですね」 「冥界も今やシステマチックになりましたが、概ね昔と同じです、では最初にご説明いたしますね」 「ちょっと長くなりますので、どうぞおかけください」 「びっくりしました?空中に急にカフェの一角が出てきたら、驚きますよね、でも、何でもありなんですよ、何飲まれます?ラテ?畏まりました」 「お待たせいたしました、どうぞ。え?誰か呼んでる?本当だ、同じ課の者です、ちょっと席外しますね、ラテ飲んでてくださいね、すぐ戻ります」 「おーい、こっちこっち、お疲れ様です。はい、はい、良いですよ、わかりました、丁度今から始めるところだったんで、あの方が許して下されば、一緒に、それでは先に、書類確認します。はい、間違いないですね」 「あのー、すみません、もうお一人一緒に説明聞いて頂いていいですか?」 「あ、良いですか、ありがとうございます、助かります。丁度って言う言い方もあれなんですけど、同じ時期にね、ええ、そうです」 「どうしました?お二人とも不思議そうに我々を見て」 「え?同じ顔が二つ?そうですか?まだそう言う風に見えるかもしれませんね。いえいえ、双子でも兄弟でもなく、部署が同じだけです。なんででしょうね?私達には全く違う顔に見えるんですけど、人間の皆さまには同じ顔に見えるみたいですね」 「せっかく同席されるので、お互い自己紹介されます?ああ、プライベートな事はいいですよ、ここに居ると言う事は、まあそう言う事なんでね」 「お互い打ち解けたられたところで、説明しますね。え?まだ打ち解けてはいない?ははは、ですよね、今会ったばっかりですよね」 「あ、笑顔が出ましたね、良い調子です。リラックスなさってくださいね」
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