月の光を浴びて

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「そういえば…キミはいつ来たんだろうね」 今はペンダントトップになって 水晶のクラスターの上で 月の光に気持ちよくなってる 私を眺めていう… あぁ…記憶…消しすぎた! あなたと私の出会いは… あなたが十五歳の初夏ですよ! あと少しで十六歳になる… あなたは…私が大好きで… 柔らかな布をベッド 小さなカプセルに敷き詰めて 私を入れてお守りにしてくれた 「ムーンストーンって恋の石なのよ!」 騒ぐ同級生に対して… 「え?私…誕生石だから 持ってるんだけど…」 女子高生なのに…クールなあなた 恋に恋するお年頃なのに… 抱えてるもんは重たすぎて…
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