はじめまして並河エデンです

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「獣医さんが『爪も歯も手入れを  ようして清潔に飼ってた感じや』  っていうてはりましてね・・・  そんな人がその子を棄てるなんて  ・・・なんや考えられへんなあ  って話してたんですわ」 「そこで思い出したんや!君、  木の下から僕らがエデンを連れて  帰るのを見てたやろ?」 お母さんとお父さんの言葉に 兄ちゃんの僕を抱く手が震えてる。 ポトポト落ちる涙が僕の背中へ。 「こんばんは・・・食パン、  配達に・・・」 “マメゾー”の奥さんと御主人も 入ってたきて 「ああ・・・やっぱりこの人やね・・・」 ますます兄ちゃんは震えが止まらない。 「皆、責めてるわけやない」 後ろのほうにいた伊助ジイサンが 穏やかに口を開いた。 「心配してたんや・・・」 そうなんや・・・兄ちゃん・・・ ここの人はみんな・・・ エエ人や・・・。        
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