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「男やったら、そんなこともあるわ
ワシらも、なあ?」
暗い雰囲気をお父さんが笑い飛ばす。
「せやせや!僕も結婚前には
痛い目に合うたよ、ハハハ」
“マメゾー”のおじさんが合いの手。
「男やったらいっぺんくらい、
ケツの毛まで抜かれること、
アルアル♪なんやで~~♪」
伊助じぃさんはふざけた笑いのあと、
「女にノボセルことは誰にもある。
金もとられることもある。
ただ、『“命”を棄てて来い』と
言う女に会うたんは災難やった。
息苦しい思いをしたもんや・・・」
兄ちゃんの背中を撫でてくれた。
兄ちゃんは1年分くらいの涙のせいで
顔がボトボトになってる。
「そんな女の人、出ていってくれて
よかったのよ・・・」
「勉強料金というには厳しいけど
人生にはいろいろあるもんや❗
いつまでもグズグズしてたら
若さがもったいないやないか?」
「“マメゾー”さん夫婦の言う通り!
よっしゃ、今から男同士、勉強会と
いこうやないか!呑もう!呑もう!」
お父さんは兄ちゃんを立たせて
お父さん達は店を出た。
「“ロダン”へ行くのね?あとで私も
パンを配達にいくわ」
“マメゾー”の奥さんもあとに続いた。
僕とお母さんだけに・・・。
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