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田無さんは何にも余計なこと、
まったく言わへん・・・
ただ、
「学校は楽しい?」
「昨夜は何を食べたの?」
それから
「足・・・寒いと痛い?
大丈夫・・・?」
・・・よく聞いてる・・・
「こんなん、なんでもないで❗
クラスにはな、毎日朝御飯抜きで
給食までグーグーお腹が鳴ってる
子とか、お母さんだけのお金で
生活してる子とか・・・
みんなそれぞれ大変なんや❗
僕なんて希望の中学を受けれるし
じぃちゃん・ばぁちゃんは元気やし、
それに・・・」
「それに?」
「“シャンプーのおばちゃん” も
こうやって僕のことを
気にしてくれてるやん❗」
キラキラした幸太くんの瞳に
田無さんの泣きそうな顔が
・・・・映ってた・・・。
僕と、お父さん、お母さん・・・
涙を堪えるのが必死や・・・。
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