僕らのエデン

いつかみんなで晩御飯

「いったい、いつから・・・
　いつから幸太に近づいて・・・」

「こ、これには訳が訳が
　あるんです❗偶然なんです❗」

必死でなんとか取り繕う

僕のお母さんの声なんか

耳に入ってないおじいちゃんは

青ざめて立ったままの田無さんを

じっと睨んで

「とりあえず、お前、幸太を連れて
　先に帰ってなさい」

おばあちゃんのほうへ

幸太くんを寄せた。

「・・・はい・・・」

俯いたままおばあちゃんは

幸太くんの手をとった。

でも・・・

幸太くんは動かない。

「こう・・・こうちゃん・・
　先にね、帰りましょ・・・」

怯えた声のおばあちゃんを

「幸太、早く、ばあちゃんと
　帰りなさい❗」

おじいちゃんが急かす・・・。

動かない幸太くん・・・。