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「幸太!」
「帰らへん!僕は知ってる!」
ボーンと時計が鳴って
みんながボーと幸太くんに注目・・・。
「田無さんがお母さんやと
とっくに気づいてたよ。
死んだ父さんの部屋に
写真があったもん・・・」
「ああ・・・・」
しゃがみこんだ田無さんは
涙声を堪えてる。
「・・・そうや、母親や・・・
でも・・・間違いとはいえ、
ワシの息子はこの人のせいで
死んでしもて・・・・
お前の足まで・・・」
喉が千切れそうな
おじいちゃんの声に
田無さんは身を縮める・・・
コチコチ言う時計の音・・・
みんなのタメ息の中
「違う・・・違うよぉ、じぃちゃん
じぃちゃん・・・違うんや!」
幸太くんが叫んだ。
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