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「幸太の父親は優秀やったけど
お酒癖だけが・・・イカンかった。
それが原因で仕事もコロコロ
変わって・・・うちの主人が
それを咎めて大喧嘩になって
・・・音信不通・・・結婚して
子供が出来たと風の噂さで聞いて
陰ながら・・・３人を見守ってた
矢先の事故やった・・・
警察で『不思議なとこでハンドルを
切り違えたもんや』と小耳に・・・
でも里美さんが・・・
『子供に気をとられて見誤った』
というのを・・・
我が子可愛さのあまりに信じて
・・・その言葉に甘えて・・・
事実から目を背け・・・」
「お前までっ！なにを・・・
なにをしょうもないこと・・・
なにをぉ・・・・」
「そうです！それは幸太の
幸太の勘違い、勘違いですぅ」
おばあちゃん・・・
おじいちゃん・・・・
田無さん・・・・・・
三人の泣き声だけが
店の中に響いた・・・・。
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