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みんなが口をつぐむ中・・・
「エデン・・・お前も・・・
パン屋の兄ちゃん・・・
困ったときにお前を置き去りに
してしもた人やけど・・・
嫌いやないやろ?」
幸太くんが僕を膝に乗せて
喋り出した。
「僕もや・・・父さん・・・
恐い日もあったけど・・・
あったけど・・・
笑うてる日もあったもん。
それに母さんも・・・
僕が覚えてる優しい・・・
優しい母さんやった。
みんなが気にしてくれてるほど
僕は足が不自由なことは
気にしてないねん!
それより・・・それより
一緒にご飯も食べられへんこと、
そのほうが・・・
それが・・・一番悲しい❗
悲しいぃぃ❗」
「幸太❗」
駆け寄った田無さんは
全身で幸太くんを抱き締めた。
二人の間で僕は・・・
僕も・・・もらい泣き・・・。
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