「そして、僕らは恋に落ちた」

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待合室でみんな立ち上がって心配。 「一応警察には連絡入れるわ」 奥さんが電話を掛けるのを 見ていたコリーちゃんのママが 「私も様子見て、電話する❗」 奥さんに合図をして出ていった。 「どこの子が池に  落ちたんやろか・・・」 「ゆのちゃん達の学年なら・・・」 「溜め池の水は、そんなに  無かったとは思うんやけど」 「9月やしね、冷たさは  大丈夫やろうけど・・・」 ママ達がザワザワの最中に 「こんにちは、うちのエデンが  お世話になっ・・・」 あ、お母さんや!お母さん! 僕がカゴの中で立ち上がったけど 「何かありましたん?」 「裏山の池に子供が落ちた  って・・・エデンくんの  お兄ちゃんが先に助けに」 「そりゃエライことですやん!?」 お母さんは僕どころやない。 すると、そこへ・・・ ダダダダダダーーーたくさんの足音と 子供達の騒ぐ声の先頭に 梅本先生が入ってきた。 「洗浄と呼吸器や❗急げ❗」 先生が抱えていたのは 泥で汚れたケージ、それから 同じように汚れた小さな兎やった。
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