「そして、僕らは恋に落ちた」

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「僕もちょっとアパートへ  戻って着替えてきますわ」 兄ちゃんと 「そしたら、私、着替えをすぐに  持ってきます」 しのちゃんが病院を出て 「大事でなくてよかったあ」 口々に言いながら コリーちゃんのママ達も帰った。 「あ、泥落ちのいいシャンプーが  あるから、私、持ってきますね」 お母さんはまた店へ。 僕は濡れた服の上に タオルをかけたお姉さんを ずっと見ていた。 お姉さんは濡れて疲れてるのか、 そもそもどこか、悪い?のか なんだか無表情なまんま。 「おまたせ。お風呂が沸きました」 奥さんの声と同時に 「おまたせ、シャンプー❗」 お母さんも戻ってきて 「着替えと、Tシャツと下着、  とりあえずはコンビニで  買うてきました」 しのちゃんも到着。 「・・・あ、じゃあ、お風呂・・・  いただきます・・・」 お姉さんは静かに奥の先生の家へ。 「・・・池へ飛び込んだ勢いの  ある人にしては・・・・  物静かな人やね・・・」 お母さんがボソッと言うて 僕としのちゃんは頷いた。
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