「そして、僕らは恋に落ちた」

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それから二日した土曜日、 「あれ?おじちゃん・・・  やっぱりエデン、おやつを  あんまり食べないよ」 僕のうちの散髪屋へ 遊びに来ていた幸太くん。 そうそう、僕・・・食欲ないのグゥ。 「そう言えば朝も  あんまり食べてない  ような気も・・・?」 そうそう❗お母さん、 僕は病院へ行かなくちゃ❗ 梅本先生のところへ行かなくちゃ❗ 「こんにちは。食パンの   配達にきましたあ」 「ああ、堀田くん。  ちょっとエデンを見てくれるか?  食が細いような?」 「ほんまですか?!」 お父さんに言われて 兄ちゃんは出窓のケージから 僕を抱き上げた。 「お腹に異常はないような?  でも、食べないのは  よくないしなあ・・・」 「みんな、忙しいなら  梅本先生のトコ、僕が  先に連れて行きます」 幸太くんが言うてくれた。 そう❗病院病院❗ ”シンデレラ“をお見舞いに 僕はいかんとアカンねん❗ 幸太くんに連れられて 梅本動物病院へ・・・、 (元気にしてるかな?  寂しくないかなあ?) 「こんにちは・・・」 幸太くんと病院のドアを開けると 「なんで?」   幸太くんが首を傾げるくらい 動物連れでもない小学生が 待合室の隅に集まって 静かにケージを囲んでた。 その中には、茶色のお鼻を ピクピクさせてる ” 僕のシンデレラ ” が・・・。
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