「そして、僕らは恋に落ちた」

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「このウサギさんですね、  助けられたのは・・・」 幸太くんと僕がケージを覗くと (ああああ、可愛い瞳があ🎵) 僕のシンデレラが首をあげて 僕を見た❗みつめてくれた❗ 「そうなのよって、また集まって  しまったわ、フフフ、朝から  子供たちが入れ替わりで。  みんな、マスクはしてるけど。  今日はこれくらいにしましょ」 先生の奥さんに言われて 子供たちはシブシブ解散。 ヘンな風邪ひきはまだまだ みんなの楽しみを奪ってるトコや。 でも、 (やったあ・・・・!) みんなが帰ったから 僕がシンデレラを独り占め。 ケージの隣にかごを置いて貰うた。  「こんにちは・・・・」 僕の呼び掛けに 流れるような綺麗な耳が コクコクと頷いた。 「電話、並河さんからあったけど  食欲ないんか?エデン」 梅本先生がかごを開けて 僕を抱き上げた。 (あ、シンデレラが遠くなる!) ジタバタしたとこで 奥さんがオヤツを! 先にシンデレラがモグモグすると 俄然お腹がキュルキュル! 「どう?エデンちゃんも?」 オヤツが目の前にくると 恥ずかしいくらいに飛びついた。 「ん?大丈夫みたいやけど?」 先生が不思議がる・・・。 「子供たちと一緒でエデンちゃんも  このウサギさんが気になって  会いに来たかっただけじゃない?」 奥さんに笑われてしもた。 「なら、しばらく隣でおったら  エエわ、ハハハ」 梅本先生が笑いながら 診察室へ戻ろとしたとき、 玄関ドアが開いた。 「・・・こんにちは・・・  お借りした服、お返しに・・・」 池ポチャのお姉ちゃんが来た。    
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