「そして、僕らは恋に落ちた」

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「それと・・・これ、  つまらないものですが  御礼に・・・」 「いややわあ、御礼はこちらよ。  ウサちゃんや子供たちのために  難儀をかけたのに」 お姉ちゃんの持ってきたお土産に 奥さんは困りながら笑うた。 「それと、助けて戴いた男性の方、  お住まいが判らないので、  その方にも御礼を・・・」 お姉ちゃんは洋服屋さんの 袋も、テーブルに置いた。 「着てらしたTシャツ、  泥だらけにしてしまったから」 「あら?だったら直接  持っていってあげて下さいな。  帰りがけの、駅前のパン屋」 「あ、ありました。  天風堂さんの向かい側」 お姉ちゃん、天風堂さんを 覚えてたんや・・・そのくらい 饅頭・・・好きなんかなあ。 「そこに勤めているのよ。  一緒にいきましょうか?  幸太くんもエデンも行く?」 「はい。新しいウサギさんも  一緒でいいですか?」 幸太くん、Niceやで❗ 「そうね。みんなで行きましょう」 幸太くんの持つ僕のカゴの隣、 シンデレラのカゴがユラユラ🎵 僕たちはジッと見つめ合ってた。    
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