「そして、僕らは恋に落ちた」

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「あっちゃーー」 しのちゃんは困り顔・・・・、 「うちの子供たちが  ひめりんを欲しがるから  今日あたり、梅本先生に  お願いしようかと・・・」 「今、お願いしてよぉ❗」 ゆのちゃんに泣きつかれて しのちゃんはまた困り顔。 ゆのちゃん、僕も困るぅ、 僕こそ泣きたいぃ・・・・。 「いや・・・・どないしよ」 お母さんまで困り顔はやめてぇ。 「ゆのちゃん、ひめりんを見て。  ずっとエデンくんを見てるでしょ?  ひめりんはエデンと  一緒にいるのが幸せなんだ・・・  やっと見つけたひめりんの居場所、  譲ってあげてくれるかな?」 三葉姉ちゃん・・・、 ありがとう、ありがとう。 「あのぉ・・・出来たら  ゆのちゃん・・・一昨日から  猫ちゃんがウチの病院で  保護されてるんやけど・・・  あの・・・猫ちゃんでは  ダメかなあ・・・・」 申し訳なそうな梅本先生の奥さん。 「猫ちゃんでいいよね?ゆの」 学校帰りのかのちゃんが来てた。 「おばちゃん?仔猫ですか?」 「オスで3ヶ月くらい」 「ゆの、弟猫ちゃんで  いいじゃない?今から  見に連れていってもらおう」 ああ・・・なんか黙ってるけど 「猫ちゃん・・・・?  ゆの、名前を考えてもいい?」 ああ❗ゆのちゃん、笑った。 みんなの肩がホッとして、 僕もホッとして、 ひめりんもホッとして ・・・・僕たちはお手手を チョイチョイチョイチョイ。  
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