独りじゃないよ

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「お茶・・・って言うより  お昼を食べていくかあ?  なっちゃん」 「助かるわあ、おばちゃん!  これから裏の木島さんトコの  エアコン工事やねん」 「大忙しやなあ、なっちゃん」 「せやねん💦」 お昼の焼きそばを お母さんが焼いてると 「今日はすまんかったなあ」 お父さんも新しいLDKへ。 LDKふへへ🎵なんか ほんまに新婚が始まる感じに 嬉しくなって跳ね回ると 「エデン、綺麗なオウチ、  嬉しいなあ、涼しいし」 なっちゃんが抱っこしてくれた。 「今日は一人工事か?  ダンナはどうした?」 「別工事やねん。オッチャンも  知ってるやろ?国道沿いに  『帝王』ってパチスロが  出来てるの。あの空調とか  設備工事でみんな出払ったから  ここと木島さんのトコは  私がのんきにやらせて  もらうことにした」 「はい、焼きそばやで」 「ありがとう!おばちゃん!  いただきま~す」 僕はソファへ移動。 「木島さんトコ、息子さん  一家が帰ってくるらしいなあ」 「みたいやで」 お母さんとなっちゃんが そう言ったその時! 「な、並河さんっ」 木島のおばちゃんが庭から やって来た。 「御機嫌さん、木島さん」 「御機嫌さんなもんかいな!  息子が帰ってきた!」 「いや、せやったら余計に  御機嫌さんやないの?」 ほんまやなあ、お母さん。 「息子が離婚して、子連れで  帰ってきたんやあ」 「エエ!!!!!!」 みんなで声を揃えた。
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