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その次の朝から・・・
僕のことを・・・
テラスの窓越しに・・・
ジッと見ている男の子が・・・。
僕にもプライバシーってもんが・・・。
「あれ!あれあれあれ~~
また来てしもてるないの?!」
木島のオバチャンの大声が。
「いやあ、あがってくれたら
エエんやで、尚樹くん」
お母さん、その子、
ナオキくんって言うの?
朝の6時も来てましたよ・・・。
「難儀やでぇ、こんな5つの子、
おいて息子も仕事仕事って
幼稚園のことやらも
考えんとならんのに」
オバチャンはテラスに
「ヨッコラショ」
ドスンと座った。
尚樹くんも靴を揃えて
テラスの隅にチョコン。
ジッとまた僕を見てる。
「離婚のわけもなんも
話もせーへんし、帰ったら、
風呂入って寝るだけ。
私、テッキリ夫婦揃って
帰ってきて、同居と思うてたから
もうなにがなにやら」
それは一番、尚樹くんが
思ってるんやないかなあ・・・。
僕を見る瞳がいつも
うるうるしてるよ・・・。
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