独りじゃないよ

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「私…親に棄てられたから  親の顔を知りません。  アレコレ想像して会いたいと  思う日もあるけど、お二人みたいな  親なら、要りません!」 物静か美人の言葉は 重ーーーーーーーい! 尚樹くんパパママも 次の悪口が出ない。 静かな中に 尚樹くんの声が…… 「ご、ごめん…なさい…  パパとママが…悪いこと  したなら…ごめんなさい…」 それからワンワンと 大きな声で…今までの辛さを 吐き出すような大きな泣き声が 部屋に響いて… 悲しい…悲しいやんかあ… なんで…なんで尚樹くんが ゴメンねをせんとアカンねん! なんとか… 「ちがう!!尚樹ぃ!!  全部ママが悪い!!  ママが全部悪いぃぃぃぃ!」 尚樹くんママが 尚樹くんを抱きしめると 親子で大きな声で ・・・・・・・・・泣いた。
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