素敵な中二病

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私は彼女のことを知らないと言い、彼女は私たちが知り合いだと言い、しばし押し問答が続いた。 「もしかしてドッキリ企画か何かですか?どこかから撮影していて、ユーチューブに上げるつもりですか?」 そうでなければ「惑星間高速移動船」などという空想全開なワードが出てくる訳がない。いい加減イライラが募りこう口走ると、彼女は急にトーンダウンした。 「そんなことしないわ。アナタ、私の知っている人に本当にそっくりなの。」 「……ただの他人の空似だと思います。それじゃ、失礼します。」 自転車のサドルに跨りペダルに足を掛けたところ、後ろから袖を引かれた。 「待って。歩きながら話そう。」
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