彼女と私は惑星調査の任務で地球にやって来たーーと言う。その目的は、この星の侵略……ではなく交易を行うため。だが、突如空から異星人が現れれば、地球は大混乱に陥るだろう。出来るだけ穏便に、貿易交渉をスタートさせるにはどうすればいいか、偉い人たちは頭を悩ませているらしい。その対策を練るための調査ということだ。
彼女の星の文明は地球よりもめちゃくちゃ進んでいて、遍く豊かになった。働く必要がないくらいに。しかしその頃から、暇を持て余した一部の人間が過激な行動を起こすようになり、皮肉なことにそれらを取り締まる仕事が必要とされるようになった。こんな社会は健全ではない。もっと創造的で人々の役に立つことにエネルギーを注ぐべきだと言う考えに基づき、未開の惑星へ進出することが推奨されたのである。
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