葛西さんと

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葛西さんと

映画に行く日 駅で待ち合わせをした 待ち合わせの15分前に着いて 葛西さんを待っていた 服装は、白のTシャツに膝下のズボン 肩掛けのバック 葛西さんは 水色のTシャツにジーンズ 可愛い鞄を手に持っていた いつもは髪を三つ編みや ポニーテールなのに 今日はおろしている 肩より少し長くて 髪の色は少し茶色っぽい綺麗な髪 可愛くて見惚れてしまって 私が反応しないから 葛西さんがキョトンとしている 「あっ おはよう」 「おはようございます」 いつもおはようぐらいの挨拶と 少し話す時は周りに誰か居る時 二人っきりで長い時間 会話するのは初めてだ 今日は、意識しすぎて 葛西さんと目を合わせるのも 恥ずかしくて逸らしてしまう 自分がこんなにダメダメだったとは 自分から好きになった相手だから ガチガチになっている 友達と遊びに行くのとは違った 今までと一緒の様にはいかなくて かなり焦っていた 電車に乗り 会話がもたない 話す内容もなくなり 窓の外を見る 沈黙が辛い 葛西さんも 気を使ってくれているのが分かって 駅から歩いて15分 なんとか映画館まで行って 中に入った ジュースを買ったり すれば良かったのに 緊張マックスで そんな事も忘れて 座席に座り 映画が始まった たまに横を見ると 葛西さんは真剣に見ている 映画に集中出来ず 最後はこうなるって分かっただけ エンドロールで 葛西さんに話しかけた 「見ててつかれたなぁ」 「はい、 ちょっとしんどくなりました」 「えっ大丈夫?」 「なんとか...」 映画館を出て何処かへ行こうか 考えていたけど 休憩しようと ファーストフード店へ ジュースだけ注文して 席に向かい合って座る 顔色が悪くて かなりしんどそう 自分では何もできなくて 何を話したらいいか分からすに 少し体調が良くなったので 色々歩かせるのも悪いなと思い 帰る事に 帰りもあまり話せなくて 地元の駅に着いて 葛西さんとそこでバイバイした 本当は送って行けば良かったのに 自分のせいで 葛西さんが楽しくなかったんだと だから早く帰った方が いいかと勝手な考えで そうしてしまった 自分の行動が情けなくて 葛西さんに嫌われたらどうしよう ずっと考えて へこんで また考えて 家に帰って 葛西さんに手紙を書いた 今日の事を謝る為に
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