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夏休みも終わり頃 クラブが終わった帰りに 由真に手紙を渡そうと思っていた 練習が終わって、由真がバッシュを脱いでいた横を通りすぎた時 小さな声で 「帰り一緒に帰ろう」 「..は.い..」 体育館から出た所で待って居ると 同級生と後輩の視線を気にせず 由真と話しながら歩いて行く 由真の家は、学校の隣 歩いてすぐバイバイしたくなくて 歩道のガードレールにもたれて 由真と話していた すると由真のお母さんが出て来て 慌てて挨拶をする そこで離れたくないけど バイバイした 次の日 クラブへ未稀が隣に来て 「葛西さんと仲いいな」 「えっ..うん.まあ..」 「可愛いよな」 「えっ..」 「ちっちゃい頃から可愛くて 今も変わらず ほわんとした感じやったで」 「..そうなんやぁ」 「好きなん?」 「えっ...」 「別に、いいんちゃう」 「..う.ん」 「うちな、後輩から 遊びに誘われてて 今度、一緒にあそぼうよ」 「..誰と?」 「うちと神野さんとまっちゃんと葛西さん」 「..うん いいよ」 未稀は、神野さんの事 どう思ってるんかな? 可愛い後輩ぐらいなんかな? また聞いてみよう
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