祭り

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祭り

9月は、地元の祭りがあって 夜に未稀と合流して屋台がいっぱい並んでいる所へ行く約束をしていた 由真も誘いたいけど門限が それを未稀に言ったら 葛西さんのお母さんに聞いてみると 一緒に行けたらいいなぁ 祭り3日前 未稀が、葛西さん21時までに 帰ったら大丈夫と聞いて やったぁ良かった 一緒に行ける 未稀ありがとう 休み時間 由真に会いに 教室を覗いて 目が合ったので 廊下に出て来てくれた 「央先輩 どうしたんですか?」 「..うん 由真.. 祭り一緒に回ろうな」 「はい 一緒に行きましょう」 「ありがとう またクラブで」 クラブでもやたら機嫌が良くて 未稀に、まっちゃん気持ち悪い と言われた これはどうにもならない 祭りの日 夕方17時 同級生8人と後輩4人 みんなと合流して屋台を回る事に 未稀と後輩3人が先に行って 未稀が好きな後輩達が 3人も居た事に驚き 未稀モテモテやなぁ 同級生6人も先に歩きだ出して 私と由真で みんなと少し距離を取って 歩いていた 「由真 何食べたい?」 「央先輩は?」 「由真の食べたいやつが食べたい」 「..はい.... お腹減ってますか?」 「うん」 「お好み焼きをおはしで巻いた のどうですか?」 「はし巻き いいね 行こう」 人が多くて歩くのも大変で 並んで歩けなくて 私が先に歩いて行くと 離れてしまいそうになり 由真が、私の服の裾を掴んだ その時、由真の手を取って 由真を見ると 顔が赤くなり俯いていた 自分もドキドキが止まらない 緊張していた 「由真 ここはどう?」 「..はい..ここで..」 「1つ買って2人で食べようよ そしたら色んなの いっぱい食べれるから いい?」 「..はい」 1つ買って先に由真へ 食べている口元に目が行って ぼーっと見ていたら 「美味しい 央先輩?」 「..あっ うん」 由真からはし巻きをもらって 間接キスだと思い ドキドキしながらもくもくと食べて 「央先輩 どうですか?」 「..うん 美味しい」 「由真 はい」 私が持ったまま 由真の口へ持っていく 「....」 恥ずかしそうに 小さな口を開けて食べてくれた その後自分も食べて 由真にも一口 遠慮せずに食べてくれた 最後は、自分が食べて 「由真 次 かき氷食べよう」 「はい」 由真に手を出すと 遠慮がちに 小指と薬指だけ 掴んでくれて 気にせずまた歩き出す かき氷の屋台に着いて 「由真 何にする?」 「うーん ブルーハワイがいいです」 1つ買って 先に食べてもらおうと由真に渡す 「央先輩 はい 」 由真がスプーンストローを 私に向けてくれて 自分がするより される方が恥ずかしい ドキドキしながら 一口もらった 「美味しい」 由真も食べて 「美味しい」 由真の笑顔にやられっぱなしだ 2人で食べていると 未稀と後輩3人が合流して 未稀に小声で 「まっちゃん ラブラブやな」 「....」 なるべく顔に出さず 未稀の肩を持ち 後輩達と離れて 「未稀 それは内緒で」 未稀が笑って 「分かったよ」 なんとか冷静に対応して 後輩達と6人で屋台を回った
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