祭り

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焼き鳥の屋台を見つけて 「未稀 焼き鳥買おうよ」 「うん いいよ」 2人で、後輩の分を一緒に買って みんなに渡した その時に由真が手にかき氷が 入った容器を持ったままで 「由真 かき氷食べていい?」 「はい」 「焼き鳥と交換しよ 私の分も持っててくれる?」 「はい 大丈夫です」 未稀が近づいて来て 「まっちゃんと葛西さんの 邪魔したら悪いから行くわ」 「えっ...」 未稀が笑顔で 後輩達も歩いて行ってしまった 由真と顔を見合わせて 「みんな気を使いすぎて... なんかなぁ」 2人共苦笑い かき氷を食べ終わり 由真に持ってもらっていた 焼き鳥を受け取り 2人で歩きながら 座れる場所を探した 座れる所が見つかり そこへ座って食べながら 「由真 もうすぐ帰る時間やな 送って行くよ」 「でも..央先輩は まだ時間いけるんじゃ」 「由真と一緒に...居たいから」 「...はい ありがとうございます」 「由真 2人の時は敬語やめよう」 「えっでも...」 「なんか..気を使われんのが... 由真と..距離を... 央って呼んでほしい」 「...ひ.ろ」 「うん それがいい」 「やっぱり無理です」 「敬語なってる」 「だってー」 「次、敬語なったら罰ゲームなっ」 「えー 何するんですか あっ」 「言っちゃったー はい 罰ゲーム」 由真の手の甲にチュッとして 由真が固まっている 「ごめん 嫌やった?」 「....」 どうしようとアタフタしていると 「央せん....嫌じゃないです.. びっくりしただけ」 ほっとした 「由真 時間やから 屋台見ながら帰ろうか」 「は..うん」 「おしい もうちょっとで 罰ゲームやったのに」 笑いながら言うと 「もう」 由真が拗ねた顔をして 可愛くて胸がキュッとなった
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