由真の存在

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未稀から日曜日 遊びに行こうと誘われた 神野さんと葛西さんと4人で 少し遠出しようとなって 7駅向こうの大きな公園へ バスケのゴールが有るから 外用のボールを持って 行こうと未稀と話していた お昼も外で食べる予定で 11時に駅で待ち合わせをした 日曜日 朝、未稀の家に 自転車を停めさせてもらって 2人で駅へ 由真と神野さんが待っていて 4人で電車に乗った 未稀と神野さんが ドア近くでしゃべっているのを 邪魔したら悪いと思い 少し離れて由真と話そうと思った 「由真 こっちに行こう」 未稀が 「まっちゃんいつから 葛西さんの事下の名前で 呼んでるん?」 ヤバイ聞かれてた 焦って 「夏休みぐらいかな...」 「ふーん」 未稀の顔がニヤニヤしてた 早く離れよう 「由真 ごめん未稀にバレタ」 「いいですよ」 「良かった? ありがとう助かった」 「央せん..ひ.ろ..大丈夫」 「うん」 2人で照れながら 未稀の方を見ると 目が合って悪い顔をしている 気まずいから無視して 由真としゃべる 「由真 お昼ごはん好き嫌いある?」 「何でも食べれます..食べれるよ」 「由真 話すの馴れるまで大変やな」 「だって 央と.. 2人の時だけやから」 「そうやなぁ クラブの時 葛西さんって呼ぶの 違和感あるからな」 「クラブの時はみんな 松繁先輩って言ってるから..私も」 「由真 みんなの前でも 央じゃないんや」 「そんなわけ..ないもん」 「みんなの前でも 由真って呼んでいい?」 「それはダメです」 「そっかー残念」 「....」 「ごめん... からかった訳じゃないで 由真の事 大事やから」 「....」 顔を赤くして俯いてしまった 降りる駅に到着して 未稀が 「葛西さん 顔赤いけど大丈夫?」 「..はい..大丈夫です」 「まっちゃん 何かした?」 疑いの目で見られて 挙動不審に 未稀が由真と話して 神野さんと私が並んで歩く 改札を出てから 「松繁先輩 由真大丈夫ですか?」 「うん 体調が悪い訳じゃないで」 「それじゃあ 何かあったんですか?」 「ううん まぁ...」 「先輩 由真の事...」 「ん?」 「由真は友達なので キズつけないでくださいね」 「..はい 分かりました」 未稀 「ここでいい?」 「はい」 「うん いいよ」 昔からある様な喫茶店へ みんなで入って テーブル席に着いて 由真の横に座った 由真に近づいて小さな声で 「由真 さっきはごめん」 「..大丈夫です」 未稀 「まっちゃん イチャイチャし過ぎ」 「..いや..そんな事は...」 神野さんの目が怖い 何を食べるかメニューを広げて 未稀がオムライス 神野さんがシーフードドリア 由真がミックスサンドイッチ 私がピラフにした 未稀 「ジュースも頼む?」 神野さん 「2つだけ頼んで みんなで飲みましょう」 「うん いいなぁ まっちゃんも葛西さんも それでいい?」 「うん」 「はい」 「由真 サンドイッチに 合うの頼もう」 「..はい ありがとうございます 央先輩はアイスティー飲めますか?」 「うん 好きやで」 「ではそれで」 未稀 「決まった? 呼ぶなぁ」 「うん」 注文をして 来るまでみんなで話してた 未稀の話が面白くて みんなで笑い過ぎて 雰囲気が良くて 由真もいつも通りに 注文したものが揃い みんなで食べ始める 神野さんが未稀に あーんと言って食べさせていて ビックリして見ていたら 未稀 「まっちゃん どうしたん?」 「いや 未稀と神野さんって どんな関係?」 「えっ 後輩やで」 「ふーん」 未稀も神野さんに 食べさせてあげてる これが普通なのか 由真のサンドイッチ美味しそう と思っていたら 「央先輩 食べます?」 「うん ありがとう 由真 交換しよう」 「はい、ありがとうございます」 お皿ごと入れ換える 「由真 美味しいな」 「はい ピラフも美味しいです」 未稀が 「まっちゃんと葛西さん いい感じやな」 「..えっ..そう.. 未稀と神野さんの方が いい感じやと思うけど」 「先輩 本当ですか」 神野さんが喜んでいた 未稀はいつも通り 全く動揺せず 未稀は、神野さんの事 どう思ってるんかな
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