横顔の少女

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横顔の少女

「俺、好きな子が出来た」  都内の某公立高校。昼休みを共に過ごしていた友人に、突然の告白をした少年がいた。少年の名は河沼田(かぬた)。 「マジで!? お前のそういう話聞くの初めてだな! どんな子!?」  他人の恋の話が好きなのは何も女子だけではない。思春期の男子である彼もまた、その手の話には興味津々で瞳を輝かせる。 「なんていうか……全体的に幼い感じ。顔立ちも体型も雰囲気も」  河沼田がそう照れくさそうに相手のことを話すと、瞬時に沈黙に包まれる。
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