見たことのない電話番号から電話が…

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 「…新造さん…私の電話番号を誰から…」  「…好子です…姉の…」  「…好子さん?…」  思わず、大声を出した。  本当ならば、真っ先に、好子の自殺について、聞きたいところだ…  しかし、それを聞いていいのか、悩むところだ…  新造もまた、姉の好子さん同様、決して親しい間柄ではない…  私は、なにを言っていいか、わからず、一瞬、沈黙した。  が、それを察したのだろう…  新造が、先に、  「…姉は、好子は…死んでません…」  と、いきなり、言った。
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