1人が本棚に入れています
本棚に追加
第二章 担任の先生
私の担任は『LGBT』を公表している先生だった。
謎の先生に、生徒達は『何この人。LGBT?知らねぇんだけど、てかキモい。』
『私たち襲われるのかな?やだ、』 とか余計な言葉を教師にぶつける。
そうすると、先生は『僕だってなりたくてなったわけじゃないよ。君達みたいに青春したかったし。君達が逆に羨ましいよ。この歳になってそう思えたんだ。』
と言い放つ。
周りの生徒は見向きもせず、『は?先生、なんか言いました?うぜぇってば、』
とボス的存在の『実』という少年が言う。
この学校は、そういう差別を無くす運動を推進している高校だった。
なのに『差別』発言はざらにある。
不思議な生き物だ。私は蔑んだ目で周りを見る。
本当に『愚かな人間共』だ。
こんなヤツらと一緒なのかと思うと吐き気がする。
私は…ずっと黙り込んでいた。
突然、先生が私の方を見て、名前を呼び出す。
『麻莉奈さん』だっけ?君はどう思う?君の意見も知りたいな。』
私は、
『人間なんですから、普通に生きてれば良くないですか?私にいちいち聞かないでくれます?(小声で。)ウザいです。大人のくせに、私達にいちいち押し付けるんですか?変わり者?お好きにどうぞ。私に聞くくらいだから、あまり頭はお宜しくないと思いますけど。』
と私は言う。
笑ってた奴らも『流石に言い過ぎだろ』と言わんばかりに、私を見てくる。
先生は、
『あぁ、
別に他人は他人だもんね!それはそうだろうね。でも、あれだね、考え方は固いようだね。少しは考えたらどうだね?』
と一言。
私は無視をして、教室を出た。
『麻莉奈さん、ちょっとどこ行くのかな?』
『貴方に関係ないでしょ。五月蝿い。黙ってくれる?』
先生は『え、あ、ゴメン。さ、皆は勉強か?』
と言うと…私に続いて、皆が全員着いてきた。
何故かは不明。なんでだろう。不思議だった。
最初のコメントを投稿しよう!