第二章 担任の先生

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第二章 担任の先生

私の担任は『LGBT』を公表している先生だった。 謎の先生に、生徒達は『何この人。LGBT?知らねぇんだけど、てかキモい。』 『私たち襲われるのかな?やだ、』 とか余計な言葉を教師にぶつける。 そうすると、先生は『僕だってなりたくてなったわけじゃないよ。君達みたいに青春したかったし。君達が逆に羨ましいよ。この歳になってそう思えたんだ。』 と言い放つ。 周りの生徒は見向きもせず、『は?先生、なんか言いました?うぜぇってば、』 とボス的存在の『実』という少年が言う。 この学校は、そういう差別を無くす運動を推進している高校だった。 なのに『差別』発言はざらにある。 不思議な生き物だ。私は蔑んだ目で周りを見る。 本当に『愚かな人間共』だ。 こんなヤツらと一緒なのかと思うと吐き気がする。 私は…ずっと黙り込んでいた。 突然、先生が私の方を見て、名前を呼び出す。 『麻莉奈さん』だっけ?君はどう思う?君の意見も知りたいな。』 私は、 『人間なんですから、普通に生きてれば良くないですか?私にいちいち聞かないでくれます?(小声で。)ウザいです。大人のくせに、私達にいちいち押し付けるんですか?変わり者?お好きにどうぞ。私に聞くくらいだから、あまり頭はお宜しくないと思いますけど。』 と私は言う。 笑ってた奴らも『流石に言い過ぎだろ』と言わんばかりに、私を見てくる。 先生は、 『あぁ、 別に他人は他人だもんね!それはそうだろうね。でも、あれだね、考え方は固いようだね。少しは考えたらどうだね?』 と一言。 私は無視をして、教室を出た。 『麻莉奈さん、ちょっとどこ行くのかな?』 『貴方に関係ないでしょ。五月蝿い。黙ってくれる?』 先生は『え、あ、ゴメン。さ、皆は勉強か?』 と言うと…私に続いて、皆が全員着いてきた。 何故かは不明。なんでだろう。不思議だった。
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