第七楽章 -甘苦樵歌-

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第七楽章 -甘苦樵歌-

落 竈へ落ちた 恰も私が樵童女であるかのように 嗚呼,永遠回帰 何方か落ちた 永久の失墜 なら樵童男は何方? 「運命愛? 善く解らないわ」 『全くか』 「えぇ 全く以て 貴方は善くお解りで?」 『下等は何でも彼でも 知っている』 「まぁ何でも彼でも解るのね! 貴方は屹度 巡神」 『黙れ 痴れ人』 何方が落ちた? 虚無の到来 娘が捜すは 何の調べ 否 誤り 過ち 謬り 娘が探すは 何の調べ さぁ 竈をお覗き 然れば直ちに解るだろう 何を畏れる事が在る? 細小は望んでいた癖に 『魔女も御前も 然程違わない』 「神ぞ其は違い事! 私は細小も望んでいない」 『胸に手を当て 心に問え』 「、」 怪奇 怪怪 月光誘う路の先 菓子の屋根に窓は砂糖 甘美零れる小さな家 此処は屹度 天の国 善く善く お聴き? 慾が出るのは当然の事 菓子魔女 私も如如如し 客達は魅される 「御免なさい 確かに細小は望んでた」 『嘲嘲』 「否 お聴き下さい 私が望むは異の終」 『今更言 是が御前の運命だ』 「どうか救いを 巡神」 『黙れ 下等は巡神ではない』 在りもしない踵を廻らし 黒き影は消えていく 奴は何でも彼でも知っている 何方が落ちた? 何方が落とした? 何方が見ていた? 落とすは罪 然れど 唯見るも罪 冀わくは娘に巡神の加護を
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