1人が本棚に入れています
本棚に追加
第八楽章 -君祈雅歌-
落
月に墜ちた
恰も私がかぐや姫であるかのように
嗚呼,永遠回帰
君は落ちず 永久の存在
なら某彼某 君夜に提灯
「運命愛?
事足りています」
『皇の許へ
行くというのに?』
「避ければ
爺婆どうなることやら」
『君許 行く路
在るというのに?』
「君許行かずも 君夜は常に」
君に墜ちた 虚無の到来
娘が吐くは 何の調べ
さぁ 君をお仰ぎ
然れば玉響解るだろう
今が真盛 うら若き娘よ
『何故御前に畏れは皆無?』
「解らないのですか」
『理解不能』
「知れた事
仰ぐ許で良いのです」
其処は千歳夜らの邑
宵ごと赫亦な君の影
月下美人も微笑する
『既に解せぬ
やはり御前は痴れ人だ』
「今言 貴方にお返しします」
聴く耳持たず黒き影は消えて行く
否後 娘は君仰ぐのみ
十分は溢れてしまうから
冀わくは娘に巡神の加護を
最初のコメントを投稿しよう!