13-陥穽

15/31
前へ
/412ページ
次へ
既に何人かの接客を済ませ、お酒が入っているせいかもしれないが、いつもと少し雰囲気が違う萌ちゃんに迎えられる。 「あっ、来てくれたんですね〜 元気がでたらもう来ないのかと心配しちゃったんですから」 そう言って身体を密着させて座り、頭を預けて俺の右手を両手で挟み膝の上に置く。 「やっぱり男性はお仕事がうまく行っている事が1番ですよね…どうやっても負けちゃうもん」 甘える言葉を並べながら、密着している身体を更に寄せてくるので、右手を肩に回し細い身体を包み込んだ。 土曜日行かず、今日遅くなってかえって良かったのかもしれない…来るのが当たり前になり過ぎていたのか。 すると今度は萌ちゃんが手を俺の太腿に乗せて、上から膝の方へは優しいタッチで、膝から上へは強めなタッチで愛撫するように撫でてくる。 「今日は沢山飲んだの? 飲むとこんなに可愛くなっちゃうんだ。 いつも早い時間に来てたの失敗したなぁ〜」 「そんなに飲んでないのに、何だか身体が熱くって…」
/412ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1963人が本棚に入れています
本棚に追加