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咲子はなんて言うだろう…。
こんな大事な時期に…と愚痴をこぼしそうだ。
当事者が希望を出しているならまだしも、そうではないのに文句を言われるのは腑に落ちないが、咲子の反応は想像に難くない。
中学3年の受験生 紗穂、小学6年の将輝がいる我が家では、この時期に私についていくはずもないだろう。
どちらもあと少しで卒業の年。
私自身も、何年いるかも不透明な転勤に一緒について来て欲しいなんて思ってもいない。
ちょうど卒業の年に戻れるとは限らない。
転勤期間は平均的には3年とも言われているが、鶴の一声で全てが決まるのだから。
私的見解ではあるが、各県ごとにその地で育った若者を採用し、各営業所内で完結した方が、引っ越し費用、借り上げ社宅費用、帰省手当など、無駄な金が削れると思うのだが…。
偏った見解からの脱却等、転勤した人を配属させることで、得るものの方が大きいという事なのだろうか…。
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