2-淵源

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2-淵源

「ちょっと待っていて下さい」 彼女達に一声掛けて、この行為が何も意味を持たないと思いながら、落ち着くために勇仁へ電話を入れる。 俺の意に反し、ワンコール鳴ったかもわからないくらいの早さで電話口に出た。 「お前のことだから、かかってくると思ってたさ。来たんだろ? 俺が経験済みだから、安心しろ。 せっかくの俺達からの餞別だ、有り難く受け取れ。じゃあな!」 一方的に喋り、こちらが一言も発する前に電話は切れた…。 …あの野郎!少しは喋らせろっ… 「あの…お部屋に入った時点からスタートなので、お時間が少なくなってしまいますが…。 まず、システムを説明させて頂いてもよろしいでしょうか。 ご利用は初めてですか?」 …言葉を発せず頷く… 動揺してるにしても、一言位喋れよ…童貞でもないのに情けない…。 時間は50分、本番、交渉も禁止。 それ以外は基本的には何でもOK。 彼女はアナルなら挿入もOK。 設定などは希望にのるということだった。
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