14人が本棚に入れています
本棚に追加
1メインタイトル
「アーサーの名を継ぐ者」
2アンドレッドの森
マーシア王国の軍勢が展開している。
3オファ王の本陣
オファ王が床几に腰かけてくつろいでいる。
テロップ「マーシア国王オファ」
そこへ小者が来る。
小者「マーリンの弟子を名乗る者が、ぜひ王様にケントの軍勢のことでお耳に入れたいことがあると」
オファ「マーリンの弟子?300年ほど前に、アーサーにブリタニアの天下をとらせたとかいう伝説の魔法使いか。面白い、会ってみよう」
小者すぐに下がり、間を置かず、ローブをまとった小柄な人物が現れる。
オファ「その方がマーリンの弟子か。アーサーの名を継ごうという、このわしにはふさわしい客だな」
ローブの隙間から顔が見えるーミサトである。
ミサト「ケント国王のレッドウルフ殿が手勢を率いて、ケント城を出撃なされました。こちらへ向かっておりまする」
オファ「ほう?レッドウルフがのう?で、いかほど率いておる」
ミサト「およそ7~800かと」
オファ「7~800?(笑い)我らは二万の大軍ぞ。たかが、それだけの軍勢、できることはしれたこと」
ミサト「(顔色変えず聞いている)」
オファ「大儀であった。(小者へ)これなるマーリンの弟子とやらに喜捨を与えよ」
小者、布袋をミサトに渡す。
ミサト、受け取り、黙って辞す。
4森の中A
ミサト、立ち止まり、振り返る。
ミサト「オファ王の運命これまで」
5森の中B
馬上のレッドウルフ以下、ケントの軍勢がいる。
ミサト、レッドウルフの前に進み出る。
ミサト「オファ王は、ここより1マイル弱のところに本陣を構えておられます」
レッドウルフ「そうか。よく知らせてくれた。マーリンの弟子、いや魔法女子よ」
ミサト「(はっとして顔をあげる)」
レッドウルフ「(馬首を自軍に向けて)よいか!狙うはオファただひとり!オファの首をとったら遮二無二に引き揚げる。ブリタニアの歴史に名を残すは、この一戦ぞ。今日、この戦場にいたことを忘れるな。神の加護、我らにあらんことを」
5森の中C
樹々が、駆けていくケント軍の視点で迫ってくる。
6オファ王の本陣
ケントの騎馬が、マーシアの歩兵を打ち倒す。
騎士同士の斬り合い、歩兵同士の格闘など。
このあたりのシーンはできるだけ短く。
オファ「(立っていて)寄るな、この従者どもが!アーサーの名を継ぐ者は、このわしぞ!
アーサーの名を継ぐ者は(最後は悲鳴)」
最初のコメントを投稿しよう!